満月の夜に夜風に撫でられて~☆(不定期読みきり小説)
遠くから聞えてくる音色が気づかせてくれる。
星座を浮かび上がらせた夜空を見上げると・・ 懐かしい宇宙を感じてしまう。恥ずかしそうに顔を出してるお月様が可愛い。
何気なく心に浮かんできたのは夜風の香り。黄昏のパフュームがコロンのように心を包んでいく。
寂しさと裏腹に運ばれていく誘惑。投げ出す視線の先で俯瞰が遊んでる。
「・・・・・」(にこっ)
言葉と裏腹、心と裏腹。キングとジョーカー、クイーンとデビル。光と影、陽と陰。どちらであっても気にならなくなったのはいつからなんだろう。
・・・好きとか嫌いとかどちらでも構わない。
ただボクは誰かにココロを撫でてもらいたかったんだ。満月の夜に。自由な意思の元で・・・☆
昔、お父さんとお母さんと3人で一緒に歩いていた。まだ小さかった僕には「一緒に」歩けることとがどれだけ幸せなことなのかわからなかった。
あれから随分と時間が経って。夜になると父も母も疲れて早々と寝てしまう。テレビをつけっぱなしにしながら寄り添うように二人は眠ってしまう。
その瞬間、もし彼らがいなくなってしまったらどうなるんだろう・・という気持ちがふと過ぎったりする。
でも、それは一瞬過ぎるだけで。ふたりを見ているだけで幸せな気持ちになってしまう。
・・・だって、ボクは彼らがいなければ生まれていなかったのだから。人が老いることに怯えていられるほど幸せに鈍感なわけじゃない。
それにいつかボクだって老いる。だからこそ、一番欲しかったものを伝える勇気が湧いてきたのかもしれない。
「Skinny・・・」
いたずらな神様が遊んでいたんだろうね。今までのボクを通して。
でも、これからはちょっと違ってくるのかもしれない・・ って実感しているのね。
シンクロの波に触れてしまったから、景色の遊び具合に気づいてしまったのかもしれないね。
それに・・・ 守り神かもしれないけれど。欲で戦えるほど摩擦好きでもないんでね。
そこらヘンは自由にスルーしていきたいわけさ。
「踊ろうよ!」(☆)
踊っているうちに。ターンを決めて導かれている間に。過去の嫌なことは思い出すことさえなくなるからさ。
直感を信じて握った手を感じながらDance ! Dance ! Dance !
見つめ合った笑顔を抱きしめあおうよ。僕たちの「ここ色」のために踊ろう~♪
●満月の夜に夜風に撫でられて~☆
もう既にキミの心を撫でてしまったのだとしたら・・・ 満月の夜に感じあおうよ。
夜風に撫でられる愛おしさを。
濡れた腕に抱きしめられたらセンターラインを突き抜けて走りぬけよう。追いついたら瞳の外でアイコンタクトしよう。
話し尽くせぬ思いを奏でよう。すり抜ける風を感じながら・・。
ボクが飛び立っていく羽に触ってよ。キミと一緒に飛び立てるよう祈っていてね。
素直になるたびに頬を涙で濡らす。悲しみの色じゃない。それは「ここ色」で感じた音色なんだよ。
生きてる風を感じながら・・・ 過去から旅たっていく決心をしたのかもしれないね。(☆)

written by Shingoris Kamioka